こんにちは、Joy Living Lab.石井です。
この度の関西での台風被害、北海道での地震被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。みなさん、そして周りの方達がどうかご安全に過ごせていますように。
ニュースをみて心がざわつき浮き足立つ気持ちになるのですが、こんなときこそ地に足をつけて、身の回りのことから一つ一つ、愛をもって行いたいとあらためて心がけております。
さて、先月のことですがヒカリ座で映画をみたので記録します。
マンスリーといいながら7月はタイミングをのがし、8月末になんとかぎりぎり行くことができました!
観たのはこちら。
戒厳令下の物々しい言論統制をくぐり抜け唯一、光州を取材し、全世界に5.18の実情を伝えたユルゲン・ヒンツペーター。その彼をタクシーに乗せ、光州の中心部に入った平凡な市民であり、後日、ヒンツペーターでさえその行方を知ることのできなかったキム・サボク氏の心境を追うように作られた本作は、実在した2人が肌で感じたありのままを描くことで、1980年5月の光州事件を紐解いていく。
というわけで、韓国の実際の事件にもとづいたドラマものでした。
ネタバレはありませんが、先入観なしに観たい方は、観たあとに読んでください。そしてぜひ感想をきかせてもらいたいです♪
私は不勉強でこの「光州事件」のことを全く知らなかったのですが、つい40年ほど前にお隣の国でこのようなことがあったとは、、と衝撃が大きすぎました。
軍部が暴走し、市民のデモに対して銃を向け徹底的に弾圧する事態に、中枢はあくまでも隠して町(光州)ごと封鎖する暴挙にでていた・・・。
それを明るみにだすことに奔走したドイツ人ジャーナリストと、手伝った平凡なタクシー運転手の貢献、支援した市民たちの勇気、、。
けっこう生々しく暴力(銃撃とか)を描いているので、後々まで心に重たいものがのこり、シーンがフラッシュバックしたりしましたよ。。
2時間半と長い映画ですが、途中で飽きも眠気もこず熱中して、気づいたら終わっていました。
権力が暴走する恐ろしさ、暴力(武力)が相手(市民)を黙らせるために有効に機能してしまうこと、暴力に対抗するのは「明るみにだす」行為なのだと考えさせられます。
現代であれば電話がとめられてもSNSで世界中に個人が発信することができるので、いい時代になったものです。
でもこの映画さえも、中国ではいまだ「いかなる形でも上映されていない」(wikipedia情報ですがー中国国内での事件を連想させるため)ということで、市民が政局に歯向かうことを抑える動きは、まだまだこの世界でそこらへんにあることなんですよね。
映画内では、このジャーナリストは日本を拠点に活動をしており、持ち帰ったフィルムも日本から発信したようです。日本は当時からそれだけ当時民主化されていたということでもあるのですね。(戦後のアメリカ化、かもしれませんが。)
暴力のある現場の出来事を「事実を明るみにだす」ことで状況を変えていけるという希望が、組織内(会社とか)や家庭内での暴力においてもいえることだな、なんて考えたりもしました。
俳優陣も素晴らしく、事実としては重いですがドラマとしてもとても楽しめました!
そんなかんじです。
Joy Living Lab.石井
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