こんにちは、Joy Living Lab.石井です。
マンスリーといいながら、4・5月はなんだかんだ忙しかったり風邪をひいたりしていけず。。
6月になって、ようやくいってきました!
作品はこちら。
プロデューサーはアヌラーグ・カシヤップ、ボリウッド界隈で有名な方ということで、スタートはこれぞインド映画!的な華やかなダンスシーンから。
ストーリーはフィアンセから結婚式前日に別れを切り出され、失意のなか一人で新婚旅行でヨーロッパに冒険に出かけ、自分でなんでもできる、自信をつけ成長していく女の子のお話。
以下、ネタバレはほとんどありませんが新鮮な気持ちで映画をみたい方は読まないことをお勧めします。
封建的で女性が一人でであるくこともままならない(主人公もインドの街中を歩くときに弟についてきてもらう描写)インドから飛び出し、あなたがやりたいようにやりなよ、という人がたくさんいるヨーロッパでカルチャーショックを受けるとともに、自分の意思に気づいていく姿は見ていて気持ちがよいものでした。
主演のカンガナー・ラーナーウトちゃんとってもかわいかったし!演技もよかった。
主人公の名前、ラニ、がqueenの意味、てことでこのタイトルのようです。
ただ、個人的にはちょっと、キャラクターの描写が浅いのが気になったなーー。
インドから初めて出た女の子が出会う初めての外国人たち、ということで彼女から見た目線てことなのかもしれないけれど、各国の登場人物がとてもステレオタイプに感じちゃって。
えーと特に日本人の扱い、、。
団体旅行でカメラをぶらさげて全員が小さな日本の国旗をカバンにつけていて、主人公が道端で嘔吐する様子を「あ!女の子が吐いてる!写真とって!」とかいってみんなで写真とる日本人集団、とか。(いつの時代ー!)
後半、主人公のルームメイトにも日本人が出てくるのだけど、その男性、どうみても韓国人ー!日本語ときどきまちがってるー!そしてその男性のキャラクターがとても子どもっぽい。
イタリア人はめちゃほめてナンパしてくるし、フランス人は背が高くて歌を歌い、ロシア人は憂いを帯びてちょっと哲学的なことをいったり。全体的に、周りの人たちがものすごくいい人で、主人公の成長の手助けをするためのキャラクターであり。
若い人がみるにはいいよね、なんて斜に構えてしまった。
よかったのは、自由を満喫する旅行中に時々思い出されるインドでの日々、
熱烈アタックされたフィアンセに、成績がよかったから就職しないかといわれてると伝えると「俺が養えるんだから働くな、断れ」といわれたこととか。
踊るのが大好きな主人公なのに、人前で踊ると「俺の妻になるのにみっともない、恥をかかせるな」といわれたとか。
そのときにはそういうものだ、と疑問にも思わなかったことが、離れてみるといかに自分を制約していたのかに徐々に気づいていくプロセス。
そういうことって、あるなあ…!って思いましたよ。
総じて、人物描写に物足りないものはあったけれど、閉鎖的なところから自由をつかんでいく女の子の姿、インドやヨーロッパの人々の感じなど、いろいろ楽しめました♪
そんなかんじです。
Joy Living Lab.石井