Joy Living Lab.のヘルシーな日記

女性の健康とキャリアを支援するJoy Living Lab.のブログです

下野新聞「日曜論壇」寄稿 その1

 

こんにちは。Joy Living Lab.石井です。

 

先日お知らせの通り現在、下野新聞の「日曜論壇」コーナーにて連載をさせていただいています。

 

下野新聞社さんに許可をいただいたので、記事をこのブログにも転載いたします。

 

まずは8/2の第1回投稿記事です。

読みやすいよう、下にデジタルデータをおきます。

 

ちなみに見出しは毎回、担当の方が考えてつけてくださいます。

f:id:joylivinglab:20201016184708j:image

 

以下、記事内容

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 内閣府の「選択する未来2・0」委員会が7月1日、中間報告書を発表した。中長期的な情勢変化に日本社会は何をすべきかを提言している。例えば男性育休の義務化や、育児期以降に正規雇用率が下がる「女性のL字カーブ」の改善などが盛り込まれた。これらはいずれも私がなりわいとするキャリアコンサルタントの深く関わる領域である。

 キャリアコンサルタントは2016年に新設された国家資格である。個々人がより自律的・主体的に仕事や人生(キャリア)を考える必要性が高まったためである。

 人生100年時代では、老後資金の確保や年金制度存続が課題となる。そのため多くの人が70、80代まで働く時代となる見込みである。

 職業人生が長くなると、転職が一般化し、学び直しの期間を設ける人も増える。副業・複業や、起業といった多様な選択が当たり前になりつつある。

 また女性の就業環境も変わり、子どもを持っても、あるいは一度退職しても、何らかの形で働き続ける選択が一般的になった。

 働き方や価値観が多様化し「正解」がなくなった社会で、仕事・家庭・人生全体について考え、自分なりの指針を持つためのサポートをするのがキャリアコンサルティングである。

 自立的なキャリア形成は個人のみの責任ではない。雇用者の責任としても法に定められた。個人がキャリア目標を持ち、意欲的に働くことで組織に活力が生まれる。

 普段のコンサルティングで、女性の力を生かせていない組織が多いと度々感じる。育児中に対する過剰な配慮で、女性から仕事を取り上げてしまう職場がある。逆に、時短制度を利用中なのにフルタイム並みの仕事量を求める職場も散見される。職場のコミュニケーションで改善するケースもあれば、根深い慣例等により難しいケースもある。

 夫の長時間労働により、妻に家事育児が集中する「ワンオペ育児」で疲れ切っている女性も多い。新型コロナウイルスの感染拡大を巡っては、在宅勤務が広がる中で家事育児がさらに女性に偏る問題が浮上した。家事や育児・介護を男女間でもっとフェアに共有するよう、社会制度や風土を変えていく必要がある。

 にもかかわらず、政府は今年までに指導的な地位に占める女性の割合を30%にするとした目標の達成年限を「可能な限り早期に」と先送りした。そんなことをしている場合ではない。国際的な標準からすると、日本は周回遅れとなっている女性登用の現実に目を向けるべきである。

 環境が整えばもっと力を発揮できる女性たちの姿が目に浮かぶ。一人一人が職場や家庭での変革の担い手になるという自覚を持つことが求められる。重要な会議の男女比率がどうなっているか、育児や介護などの時間配分はどうなっているか。身近な課題をチェックし是正するとともに、特に政治・経済分野におけるトップの決断を求めたい。(キャリアコンサルタント)

 

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そんな感じです!

 

 

Joy Living Lab.石井

 

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